してほしくない行動への反応~犬と私803~
昨日の続きです。
なんだかしつけが上手くいっていないな・・・という時に見直してみて頂きたいポイントをご紹介します。
それはワンちゃんにしてほしくない行動にどう反応していますか?という所です。
基本をおさらいしますと、
- ワンちゃんにとって良いことが起こる行動は繰り返します
- ワンちゃんにとって飼い主さんは大好きな存在なので、見てくれるだけでもご褒美になることがあります
この2つを踏まえて考えていきますね。
たとえば、オスワリ!と言って座ってくれたら、褒めてオヤツをあげたとします。
オスワリ!と言われた時に座ると→褒められてオヤツがもらえる
これに対して、ワンちゃんが良いことが起こった♪と思うと、オスワリ!と言われた時に座る行動は増えていきます。
これと全く同じ良いことが起こる行動は暮らしの中でたくさんあります。
たとえば、テーブルに前足をかけたら、飼い主さんにダメ!と言われて下ろされた。
ティッシュをゴミ箱から拾ったら、コラ!と言いながら飼い主さんが急いでこちらにやってきた。
お散歩で立ち止まったら、飼い主さんがオヤツを出しておいで!と呼んでくれた。
これら3つの飼い主さんの反応は、どれも大好きな飼い主さんが自分に注目してくれたり、声をかけてくれたり、近寄ってきてくれたり、オヤツをくれるという、ワンちゃんが良いことが起こった♪と思いやすいことです。
ですから、テーブルに前足をかけるのも、ゴミ箱漁りも、お散歩で立ち止まることも増えていきやすいのです。
以上のポイントを踏まえて、上手くいっていないしつけ、困っていることにどう反応しているか?を見直してみてくださいね。
しつけが上手くいくポイントは・・・
- してほしくない行動にはなるべく反応を返さない(危ないことを止めないのではありません)
- してほしい行動をした時にはしっかり反応する(いい子にしている時を見逃さないで!)
- して欲しい行動をしやすい環境をつくる(ワンちゃんのニーズを満たす環境づくり)
- してほしくない行動をしにくい環境をつくる(いたずらの大半は、お部屋の片づけで防げます)
- して欲しい行動を教えてあげる(ワンちゃんに何をして欲しいのか?教えないでダメ!ばかりでは混乱します)
最後に。
オヤツをあげたから、ワンちゃんにとって良いことが起こった♪になるだろう・・・
これはちょっと違います。良いか悪いか、どちらでもないか、全て目の前の出来事をどう受け取るのかを決めるのはワンちゃんです。
同じことが起こっても、嬉しい人と嫌な人がいるように、ワンちゃんにもその子の個性があります。
褒めてしつけをするなら、褒められてうれしい♪とワンちゃんが思っているかどうか?その視点も大切になります。
ワンちゃんがどう思っているの?という判断は、どこでしたらいいの?というお話は明日に・・・