犬と私 07 お散歩

犬と私 07 お散歩

あおちゃんが亡くなり、我が家には犬がいなくなりました。

はじめて犬を迎えてから22年。

常に犬がそばにいてくれましたので、お散歩も日常生活の一部でした。

それが無くなり、空いた時間ができたものの、なんだか物足りない日々です。

毎日のお散歩は季節を感じられて、寒い日、行くのが嫌だなと思っても、帰る頃には清々しい気分になれたものです。

何より楽しそうに歩いたり、においを嗅ぐ犬の姿を眺めるのが好きだったなと思います。

未だに「お散歩は必要ない」と言われたと飼い主さんから聞くことがあります。

残念な売り文句の1つとして、お散歩は要りませんよ、吠えませんよ、という言葉があるようです。

お散歩はトイレや運動のためにだけするもの。

そう思っていたら、室内でトイレもしてくれるし、お部屋やお庭を自由にさせているので、運動も足りていると思ってしまうでしょう。

しかし、犬にとってのお散歩の本当の目的は「情報収集」です。

どれだけ広いお庭でも敷地を出なければ、社会と繋がることができません。

何らかの理由で外が怖くなっていて、うちの子はお散歩で歩けないから、お散歩に行かない。

そういう話も耳にします。

行きたがらないから、行かない。

ではなく、

行けるように、外の楽しさを知ってもらえるように。

飼い主さんには、犬に無理をさせずに、少しずつ取り組んでいってほしいと思います。

お手入れはお家でできたとしても、必要な病気の予防や治療の為には、動物病院に行く必要があります。

外に出るのは病院に行く時だけ…になってしまうと、ますます外が苦手になってしまいそうです。

それに、犬としての喜びの1つである「探索」の情動はお散歩でたくさん得られます。

またまた、こちらの本。

「探索」は自分の身のまわりを探検し、調べ、理解したいという基本的な衝動である。ただ、いいものをもつ喜びではなく、「いいものが手に入ることを楽しみにする喜び」なのだ。

探索は犬にワクワクとした喜び、期待感を与えてあげられるということですね。

安全な場所でののんびりとした、におい嗅ぎ散歩。

これは飼い主さんがうちの子に与えてあげられる幸せの1つです。

 

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