子犬のお悩みで関係を損なわない〜犬と私404〜

子犬のお悩みで関係を損なわない〜犬と私404〜

子犬を迎えてすぐにトイレの失敗、甘噛み、家具でも何でも噛む…といったことに悩まされる方が多いです。

「やんちゃ」という言葉で済ませられないくらい、大変なお悩みになっていて、困り果てる場合も。

犬種やその子の個性によって、この「やんちゃ」度は違ってきますし、飼い主さんの※許容範囲によっても、お悩みが重大になるかどうかも変わってきます。

(※少々噛まれても何とも思わない方もいれば、少しでも歯が当たると怖いと思ってしまう方もおられます)

これらのお悩みは、犬が犬として成長していく中で当たり前の行動ですから、厳しく叱ってダメだと教え込む…といった考えは逆効果です。

犬としては当たり前=犬としては正しい行動 ですから、叱るのは?NGです。

これらを叱って教えないといけないと考えるのは、たとえば、赤ちゃんが泣いてお腹が空いたり、オムツが気持ち悪かったりするのを伝えることを、NGとして叱るのと同じようなことになります。

そう考えると、叱らなくていいと分かりますね。

もう少し子犬が成長して、思春期に入る頃、また違った様子が見えてきて”扱いづらい”状態になります。

これも犬としては正しく成長しているのですが、子犬のお悩みで関係を損ねていると(信頼を失っていると)、思春期のお悩みの対応はさらに難しくなってきます。

たとえば思春期には、男の子同士張り合う様子が見られたり、警戒心が高まっていて吠えやすかったりします。

そのような過敏なときに、制御できるか?飼い主さんの言うことに聞く耳を持ってくれるか?

止める手を咬まずにいられるか?も、子犬の時からの関係性で違ってきます。

もちろん、どれだけ良い関係をつくる努力をしてきていても、持って生まれた気質や、思春期ゆえの行動の出やすさ、犬種特性によって、”荒れ具合”が激し過ぎてどうしようもない…と感じる場合もあります。

しかしそれは稀で、多くは子犬で迎えた時からやさしく、穏やかに、でも我慢する、落ち着く、自制する経験も積ませてあげながら育てていると、思春期もなんとかなるものです。

子犬期に、叱りたくなることはたくさんあります。甘噛みも甘くなく、めちゃくちゃ痛い子もいますよね💦

それでも、マズルを握ったり、拳を口の中に押し込んだり、人が噛みつき返したり、お尻を叩いたり、ハウスに閉じ込めたり…そのような罰を与えることなく、育てていきましょう。

これらは、叱って教えているようで、怖がらせている、嫌な思いをさせているだけです。そして、じゃあどうすればいいの?という人が望んでいる答えを教えていません。

ひたすらダメ出しをされて正解を教えない、痛みや恐怖を与えられる。そのような関わりでは、信頼を得られません。

しつけのスタートで、関係を損なわないように。穏やかに育てていきましょうね。

 

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