オヤツの使い方〜犬と私555〜
ご褒美としてあげるオヤツの使い方。簡単なようで思いがけず、困る行動を増やしてしまうケースが多いです。
オヤツをあげたらいいのかどうか?の見極め方について、ご質問も多いので今日は具体例とともに考えてみたいと思います。
オヤツをあげたことで、逆に困る行動を増やしてしまったケース。
- 家の中のものをイタズラして噛んでいた!オヤツと交換で出してもらう。
- お散歩で拾い食い。オヤツと交換で出してもらう。
- 窓から通行人を見てワンワン!オヤツをあげて黙ってもらう。
- お散歩中、他のワンちゃんが見えて興奮し始めた。オヤツをあげてやり過ごす。
- ご飯を残したので、オヤツをお皿に少し足してあげて完食してもらう。
いかがでしょう?
最初にして欲しくない行動があって、その後にオヤツが出ている流れになっています。
困る行動→オヤツが出てくるですから、困る行動は犬にとってメリットがある行動になりますね。
そのため、先程の例では、イタズラ、拾い食い、吠える、興奮、ご飯を残すことが増えてしまいます。
ではどのタイミングにオヤツが出てきたらよかったのか?というと、して欲しい行動の後にですね。
してほしい行動→オヤツが出てくるの流れになると、人がしてほしい行動が犬にとってもメリットのある行動となります。
- イタズラではなく、部屋でゆっくりしている時、自分のおもちゃを噛んでいる時にオヤツをあげる。
- 拾い食いではなく、物をスルーした時や、こちらを見ている時、普通に歩いている時にオヤツをあげる。
- 通行人を見ても吠えなかった時や、ハウスに入っている時にオヤツをあげる。
- 他のワンちゃんを見ても冷静な時やスルーした時にオヤツをあげる。
- 最初から少なめに入れたご飯を完食したら、オヤツをあげる。
なかなか、上の例のようには行かず、してほしい行動が出にくいかもしれません。
その場合は、してほしい行動が出やすい環境を整えることも大切ですので、トレーナーさんにアドバイスをもらってくださいね。
まとめ
オヤツは最初からしてほしい行動をしている時にだけ、出すようにしましょう。
困る行動をしていて、それをやめさせる為にオヤツを使ったり、やめてくれたからオヤツをあげる(吠え止んだご褒美にオヤツなど)という使い方では、困る行動を増やすことになります。
困る行動をやめてくれたから、褒めたい!という時はオヤツはなしで言葉だけで褒めることで十分理解できます。
そこにオヤツが出ると、余計な困る行動まで増やしてしまいがちなのです。
慣れてくるといつオヤツを出して、いつ出さざるべきか?も分かるようになってきますので、日常で考える機会をつくってみてくださいね。