違いに敏感な犬たち〜犬と私700〜
犬は違いを見つけるのが得意で、人は同じとみなすのが得意です。
昨日のお散歩ではなかったゴミ袋が、今日のお散歩では電柱の横に置いてある…
このゴミ袋1つあるだけで、もう家に帰りたい!怖い!という様子を見せる子もいます。
いつもはない物が置かれていることに、敏感に気づくわけです。
今日のノーズワークレッスンでも、最初のサーチの時には置いていなかったものが、休憩を挟んで次のサーチの時には置いてあることに気づき、まず見に行く…という様子が見られました。
これは、サーチをするスペースの中ではなく、外に置いてあったのですが、それでもわざわざ柵越しに見に行っていました。
すぐに違いに気づくことに、改めて驚いた事例でした。
このような性質があることから、人や場所、環境が変われば、もう別物になっていて、知っているはずのオスワリも難しかったりします。
できるようになったことは、様々な場所で練習することで、どんな状況でもオスワリは座ることだと理解できるようになります。
そのような練習がなければ、リビングでお母さんと2人きりのオスワリは知っているけど、玄関でのオスワリは知らないよ。
お父さんがいる時のオスワリも、知らないよ…となかなかできない様子になってきます。
違いに敏感だからこそ、違いに鈍感になれるように社会化の継続、経験を増やすことが大切ですね。
そうすることで、違いに気づいても過剰にびっくりしたり、怯えずに冷静に対処できるようになります。