人ができる挨拶のマナー~犬と私750~
可愛い!とせっかく声をかけてもらったのに、ワンワン!と吠えてしまった・・・そのような話はよくあります。
犬がしっぽを足の間に挟んで、腰からお尻が丸まり、後ずさりしながら吠えているのでしたら、きっと恐怖や不安を感じているのでしょう。
このように他人に警戒心を持ちやすい子であっても、相手によっては吠えないこともあります。
特定の人が苦手(たとえば男性や子ども、作業着を着た人が苦手など)もありますが、人の態度も大いに関係しています。
可愛い!と犬好きな人が近寄ってきたとき、前のめりで犬の顔を覗き込むようにして、さらに上から手も伸ばしてきていたなら、犬は強いプレッシャーを感じます。
知らない人がいきなりそうしてきたなら、私たちも恐怖ではないでしょうか?
ついつい顔を近づけるように上から行ってしまいがちですが、背筋はまっすぐのままで、まずは犬から近寄ってきてくれるか?を待ってあげたいです。
しゃがんであげる場合も、背中はまっすぐ、手も下からです。下から少しだけ差し出した手に向かって、犬から寄ってきてくれたら良いですね。
それはこちらから差し出した握手を求める手に、応じてくれたようなものです。
また、握手ができたからといって、いきなり力強く手を握ったり、全身を撫でまわしたりはしませんね。
犬の場合も様子を見ながらやさしく、ゆっくりとした動きで撫でてあげましょう。
よく知っている、懐いてくれているワンちゃんが飛んで挨拶に来てくれるような場合は、こちらも同じテンションで受け止め、わちゃわちゃと撫でてあげて喜び合うこともありますが、それは関係ができているからこそです。
私は犬が好きだから!という思いだけで、はじめましてや、慣れていない子にも、同じように接しないように気をつけましょう。
相手との距離の詰め方は関係性によるのは、人でも犬でも相手が誰であっても同じです。
一方的な思いが強くなりすぎて、トラブルにならないように、配慮してあげたいですね。