無理に取り上げないで~犬と私943~
子犬を迎えた飼い主さんにお伝えしたい事の一つは、いたずらで部屋のものを口に入れてしまった時、無理に取り上げないでほしいということです。
お散歩の拾い食いも同じです。
もちろん、薬や電池、外ならたばこやガムなど、命に関わる危険なものは、急いで出してもらう必要があります。
それ以外の、お部屋なら脱ぎっぱなしにしたスリッパや靴下、お散歩中の草や枯れ葉など、すぐにどうこうなるものでない物は、慌ててとりあげないようにしてください。
犬の世界では、口にしたものに所有権があります。
お子さんの大事なキーホルダーも、鉛筆も、宿題のプリントも。
ワンちゃんが取ってしまったら、ワンちゃんのものです。
それを子犬だから力で勝てるということで、追いかけて捕まえ、口をこじ開けて取り上げてしまう。
何度も繰り返されると、取られたくない!という思いはより強くなります。
飼い主さんから逃げるようになる、捕まえられたら咬みつこうとする、取ろうとすると咬む、取られまいと飲み込んでしまう、など問題が深刻なっていきます。
子犬のなんでも口にいれていたずらするのは、人の赤ちゃんがなんでも口に入れるのと同じです。
お部屋を片付けて、柵をし、取られたくないもの、取られたら危険なものは徹底的に前足も口も届かないように管理しましょう。
それでもうっかり置き忘れで取られてしまったら、気を逸らせてその場から離れるように誘導してみてください。
例えば、飼い主さんが部屋を出て玄関に行き、靴を履いたりすると追いかけてきませんか?
家族みんなで別室に急いで走りむと、慌ててついてきたりもします。
でも、これらは最終手段。あまり繰り返しているとこの手は使えません。
いたずらはさせないように管理する。
いたずらしなくても、楽しめるおもちゃをたくさん用意してあげることが大切です。
そしてゆくゆくは、「ちょうだい」で出してくれる関係をつくりましょう。