平時が大事〜犬と私436〜
お散歩で他犬など、特定の対象と出会うと、興奮してしまう、吠えてしまう、突進する…
避けられない場面でどうしたらいいか分からず、お散歩に行くのも億劫になってしまう…そんなこともありますね。
そのような困ったときに、飼い主さんができる対応を”複数”持っておくことが心強さにもつながります。
いろいろな対応方法が考えられますが、どれも大切なのは困っていない時にいかに犬にとってのその行動が嬉しかったり楽しいといったポジティブなものに作り上げておくことができるかです。
例えば、他の犬が来たらお座り待てをしたらいいよ、とアドバイスをもらって実際に試そうと思っても、なかなか座ってくれない可能性が高いです。
さらに繰り返すことで、お座りという言葉が、他犬が来たという合図になってしまうことも。
普段からお座りと言われたら、何が始まるの⁉️とワクワクとした期待の目でこちらを見てくれるような犬の気持ちや、飼い主さんとの関係がつくられているといいですね。
そうすると、いざ他の犬と出会った時にその言葉を使ったとしても、犬が身構える事はありません。
また、必要なときには首輪やハーネスを持って、犬を止めることもあると思います。
その止める時が、犬が何かしたいことを止める時にばかり首輪やハーネスを持つとしたら、持たれることが嫌になってくるのは想像がつくと思います。
その繰り返しで、首輪やハーネスを持とうとすると振り返って手に噛みつこうとするという問題が出てきたりもします。
そうなる前に、止めなくても良い時に首輪やハーネスを持っておやつをあげたり、首輪、ハーネスを持たれることが、遊びが始まる合図にするなど、嬉しいことの前触れになると、先程のようなネガティブな感情を抱かせずに済みます。
このように、いろいろな対応方法という引き出しを飼い主さんにはたくさん持っていて欲しいのですが、それは普段から使えるように作り上げておくと言う意識を持っていただきたいです。
飼い主さんがすることは、良いことしかない!くらいに、信頼をしてもらう事は難しいかもしれませんが(どうしても苦手なお手入れなどもありますものね)こちらのやり方1つで、それに近い関係は作り上げることができると思います。