揺れ動きに同調しない~犬と私711~
1歳~3歳ごろまでの思春期のワンちゃんたち。
荒れているなと思ったら、最近落ち着いてきたかも!と喜んだり。
問題行動も減ってきたと思っていたら、また最近、困るようになったり。
そんな風な揺れ動きはあるあるです。
せっかく上手くいっていたのに、またできなくなってきた・・・と落ち込む飼い主さんの声も届きますが、この時期は波のように感情のアップダウン、問題行動が出たり良くなったり。
落ち着いてきたかと思ったら荒れたりの繰り返しでもあります。
そうこうしながらも3歳を過ぎて、ふとあれ?急に落ち着いたんじゃない?と思うようになってくることも多いです(そうじゃないパターンももちろんありますが、その場合は思春期ゆえのあれこれではなく、何らかの学習の結果です)
この時期のワンちゃんには、ことさら大らかな心で見守ることが必要です。
もちろん甘やかすのではなく、決めているルールは一貫性を持って守ります。
どんな態度を取っても、飼い主さんはいつも落ち着いていて決まったことを言うのであれば、犬も混乱しません。
犬の気持ちには寄り添ってあげたいのですが、「不安」「警戒」「恐怖」「怒り」といったネガティブな感情には同調せずに「こんなの気にしなくて大丈夫!」と動揺しない態度を見せてあげたいです。
やさしい飼い主さんは、怖がっているから助けてあげないと!と焦って一緒に逃げたりしてあげますが、そうすると飼い主さんもこんなに焦っているしやっぱり怖いものなんだ!!とますます怖い印象になってしまいます。
ネガティブな感情をもつ対象から、離れる、距離を取れるように誘導してあげることは大切ですが、その時の飼い主さんの態度が落ち着いていることもさらに大切です。
いつもお伝えする「肝っ玉母さん(父さん)」は、思春期の犬にこそ必要な存在です。