固まるときは要注意~犬と私776~
ワンちゃんが急にぴたっと動かなくなって固まるときがあります。
たとえば、お散歩中に遠くに何かを見つけた時。
じっと相手を見つめて動かないときは、不安や緊張、警戒が高まっているかもしれません。
ボディランゲージも見てみると、耳は前に向いていて、口元も閉じて力が入っていたり、前のめりで立っていて、しっぽも高く上がっているかもしれません。
そのような様子の場合は、かなり警戒していますので、一気に突進、吠えが出やすい状態です。
また、他のワンちゃんからにおいを嗅がれているときに、緊張の強い様子で固まっている子もいます。
どうしたらいいか分からない、不安、恐怖、緊張・・・全くリラックスしてこの交流ができていない様子です。
この状態で固まっている子の限界が来ると、急にガウガウ!と攻撃的になることがあります。
これは自分の身を守るために戦うしかない!と追い詰められた心境で、最後の手段です。
本当は嫌だな・・というサインはそれまでにたくさん出していたのですが、気づいてもらえず限界を迎えてしまった故の行動です。
最初はフレンドリーにお互いに近づいたのに、急に片方の子がガウガウし始めた!というのもよくありますね。
急に怒って!仲良くしなさい!と叱られがちですが、実は交流の途中で緊張が高まっていた。そして、そのサインに気づかない相手からなおも積極的に来られて、追い詰められた為のガウガウであった・・・という訳です。
人間同士の交流でも、最初は普通にこんにちは~と挨拶を交わしたのに、その後の会話の中でムッとしたり、話したくないことを聞かれて困ったりと心境は刻一刻と変わるものです。
犬同士もやりとりの中で、心境は目まぐるしく変わっていますので、それが出ているボディランゲージも素早く変わりますから読みとるのも練習が必要だと感じます。
犬語図鑑 犬のボディランゲージを学んでもっと愛犬と仲良くなろう