研修でした~犬と私795~
今日は動物取扱業者が受ける年1回の責任者研修でした。
先日、当スクールも取扱業の更新を迎えまして、保健所の方が視察に来られました。
5年に1回の更新なのですが、以前と違うのはお部屋の広さをスケールで測って床面積を計算することです。
床面積により、そこで過ごすことのできる犬の頭数が変わります。
ハウス(サークルやケージ)がある施設では、犬や猫の身体の大きさに合わせたサイズのハウスを用意する必要があります。
(このハウスの大きさには、体高〇cm、体長〇cmまでの犬猫までしか入れてはいけない。もしくは、この大きさの犬猫には、これ以上の広さのハウスもしくはフリースペースが必要といった、決まりです)
また、子どもと同じで1人の方がお世話できる頭数の上限も決められています。
生涯で可能な繁殖の回数、年齢の上限も決められ、繁殖犬の負担も減りました。
取扱業者は様々な記録の台帳を作ることが求められるようになり、規定もたくさんあって大変なこともありますが、命を扱い、動物の福祉が守られるためには、これらの基準が大切です。
取扱業者だけでなく、一般の飼い主さんにも関わる部分もあります。
例えば分離型ケージ(クレートや運動するスペースのない狭いサークルなど)で過ごしている犬猫には、1日3時間以上自由に運動できる状態にしている。
毎日、お散歩やおもちゃを使うなどの活動で、人との触れ合いを行っている。
犬猫が過ごす場所の床に金網が使われていない。清潔な水がいつも飲めるようにしてある、などです。
まだまだ規定はできたけど・・・と、課題もあると思いますが、動物福祉の視点で飼育することが当たり前になるように願っています。