ネガティブな吠えには早めの介入を〜犬と私192〜
来客に吠える
お散歩ですれ違う犬に吠える
何かによく吠えていて
それがネガティブな感情からの
吠えでありそうなら、早めに介入したいです。
ネガティブな感情の吠えって?
相手を追い払うために吠えている場合
吠える理由は様々ですが、人や犬に対して吠える場合を2つに分けて考えてみます。
ポジティブな感情
うれしい、挨拶したい、遊びたい、こっち来て!
ネガティブな感情
警戒、不安、恐怖、単純に気に入らない!
(誰か来たよ!というお知らせ吠えも有りますが
ここでは触れません)
同じ吠える行動でも理由が違えば、吠えることで
得ている結果も違います。
吠えたら→来てくれた!
吠えたら→去っていった!
どちらも理由によっては犬にとってメリットになります。
相手が立ち去ることがメリットになる場合、
相手にネガティブな感情を持っているということですね。
もし、吠える→相手が立ち去る(追い払えた!)
という流れの経験を繰り返しているなら
吠えなくても相手は立ち去ることや
そもそものネガティブな感情を
やわらげる取り組みをしてあげたいです。
改善するための介入をしないで、
今の経験を積んでしまうと
ますます相手へのネガティブな感情は増加し、
吠えることで追い払えるという自信もついてしまいます。
そうすると、経験上、吠えることは有効となり
他の場面でも機会があれば吠えて追い払う行動が
出やすくなります。
来客が家に入ってきたらどうする?
いつもは吠えれば立ち去る来客なはずなのに
家の中まで入ってきて、飼い主さんとお話をして
しばらく帰らない…なんてことが生活の中で
起こってしまうと思います。
(お客さんが来たシチュエーションですね)
そうなると、いつもは
吠えたら→立ち去る来客が
吠えても→まだいる来客になります。
吠えても吠えても、追い払えないなら次にどうするでしょう?
その子によってどんな行動が出るかは分かりませんが
よくあるのは、激吠えする、飛びかかる、噛みつく…
といった激しい行動です。
1番されると困る噛みつく行動が出た場合、
それ以上の危険を回避するために
人が別室に行ったり、犬の方を別室に連れて行くなど、
立ち去るに近い形のお互いに見えない状況に
なりやすいと思います。
そうすると、
吠える→変わらず相手はいる×
噛みつく→相手はいなくなる○
の流れになって、噛みつくことが有効になります。
次からも似たような状況で「吠える」より有効だった
「噛みつく」を出しやすくもなりますね。
噛みつくまでいってしまうと、介入が大変になります。
前半でお話しました
「吠えなくても相手は立ち去る」
「相手に対するネガティブな感情をやわらげる」
この2つの取り組みをはじめて頂きたいと思います。