試してほしくない吠え対策〜犬と私257〜

試してほしくない吠え対策〜犬と私257〜

吠えるお悩みは多いですね。

解決方法として

いろいろな事が言われていますが

今日はこれは”しないでほしい”

ということをご紹介します。

吠えの対策あれこれ

罰を与えて直そうは間違い

よく【無駄吠え】と言われますが

犬に無駄吠えはありません。

必ずそこには犬なりの理由があります。

 

自分が話しかけたことを、相手から

【無駄話し】が多いと言われたら悲しいですね。

伝えたかったことがあるのに、

分かってもらえないと感じるはずです。

 

犬から頼りにされる飼い主でいる為にも

無駄吠えや問題行動で悪い!と犬を責める

のではなく、なぜ吠えるのか?その理由を

探って対処していく姿勢が大切です。

 

天罰方式

吠えると天から罰が下る…ということで

空き缶に小石を入れたり、ペットボトルに

ビー玉を入れたものなどを用意しておき

犬が吠えたら人は見つからないように

犬の近くに大きな音が鳴るものを投げます。

 

ガラガラ!ガシャーン!という大きな音に

びっくりして、犬は吠え止みます。

 

それを吠えるたびに繰り返すことで、

吠えると→大きな音が鳴って嫌だな…となり

吠えることが減ってきます。

 

しかしここには裏側があります。

たとえ吠えなくなったとしても

本来、吠えていた【犬なりの理由】が

残ったままです。

 

そのため、吠え以外の別の行動で

訴えはじめるかもしれません。

 

また、この方法は多くは最初は吠え止んでも

だんだんと大きな音に慣れてきて

効果が薄くなってきます。

 

そうなると、

もっと大きな音を鳴らさなくては…

となり、いたちごっこです。

 

また、とても効果があった犬であれば

音に敏感で繊細なところがあると言えますから

大きな音が鳴るたびに、不安や恐怖を覚えて

精神的に落ち着かなくなってきます。

 

また、その大きな音が鳴った場所や

その場にある犬から見えている物も

恐怖の音と結びついて記憶される可能性があります。

 

そうすると、お家が怖い、自分のハウスが怖い

たまたま目の前にいたお父さんが怖い…などと

何にマイナスの感情が結びつくか分かりません。

 

このように、罰を用いると結果がどうなるか?

ある意味ギャンブルのようであり、

もし吉と出た(ここでは吠えなくなること)

場合でも、その裏には目に見えない犬の感情

問題がありますので、どちらにしても結果は

よくないということになります。

 

水鉄砲や霧吹きで薄めたお酢をかける

これも巷で言われている方法です。

市販の首輪にも、吠えると嫌なにおいの

スプレーが吹き出すものがありますね。

 

これも、もし効果があったとしても

天罰方式と同じで副作用がありますし

嫌なにおいをふりかけてくる飼い主さんに

対して良い印象は持たないですね。

 

人で考えたら…

「ねぇねぇ、あの話なんだけど…」と

話し始めたら相手からシュッ!と臭いスプレーを

振りかけられるということですから、

おかしな話ですよね。

 

お部屋も水浸し、お酢臭くなりますし

何もいいことはありませんね。

 

新聞紙を丸めたもので叩いて大きな音を出す

これは天罰方式とは違って、明らかに

飼い主さんが大きな音を出しているのが

犬に伝わる方法です。

(天罰方式もきっと犬は天ではなく、飼い主さんが罰を下していると知っていると思いますが)

 

よくあるパターンは、ハウスの中で吠えているときに、

丸めた新聞紙でハウスを叩く方法です。

 

壁の薄いアパートで

テレビの音がうるさかったりすると

お隣さんから壁をドン!

とやられるようなものですね。

 

とてもびっくりしますし、繰り返されると

吠えなくなる可能性はありますが

ハウスが嫌な場所になる可能性の方が高いですね。

(人もテレビの音量には気を使うようになるか、もしくは、お隣さんに苛立ちを覚える人もいるかもしれません。)

 

この人が感じる苛立ちは、ポイントです。

罰を与えられた人は、

素直に反省して正すということは稀で

驚き、不安、苛立ち、反発心といった

様々な感情を抱きます。

 

それにより、人ならご近所トラブルに発展する

犬なら飼い主さんとの関係が悪化するということもあります。

 

マズル(口元)を握って叱る

吠えている口元を握り、目を見て叱るべし!

という方法も言われています。

 

マズルは敏感で、触られるのが

苦手な子が多い部分ですから

それはそれは犬には嫌な叱られ方になります。

 

嫌がって手を外そうと動くでしょうから、

人がマズルを握る力も自ずと強くなりがちです。

そうなると、痛みも感じているかもしれません。

 

やさしい犬たちは、このような目にあっても

多くは反撃にでないのですが、我慢の限界を

迎えて追い詰められた子は反撃に出ます。

それが咬みつきですね。

 

そこまで行ってしまうと

もうマズルを握るどころか

撫でようと思って手を伸ばしただけで

警戒されて咬まれてしまう…

ようになることもあります。

 

もちろん、このような叱り方をしていると

歯磨きは夢のまた夢で、必要なお手入れも

素直にさせてくれるのは難しくなります。

 

飼い主さんとの関係が、とても悪くなりやすい

叱り方なのですが、マズルを握る方法は

甘噛みの対応でも言われたりしますので

しないようにご注意ください。

 

これも最後に、人で考えてみましょう。

「今日ね…」と話し始めたら

相手から唇を摘まれて、睨みつけられ

「うるさい!」と言われたとしたらどうですか?

 

悲しい?

腹が立つ?

もう二度と話さない?

何にしても、良い感情は沸きませんね。

 

叱らなくてもしつけはできますので

安易に罰に頼らないように頑張りましょう!

 

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