元気が有り余る犬たち〜犬と私377〜
涼しいから寒い気候になり、ますます元気になり、パワーを持て余している子の話がよく聞こえてきます。
特に若い犬たちは、頭ももっと使いたいし、鼻ももっと使える。身体も目一杯動かしたい!とできることで発散しています。
それが、人への飛びつき、甘噛み、いたずら、外を見ての吠えなど、困る行動としても現れているようです。
飛びつかないように、甘噛みしないように…とそれぞれの問題に対処することも大切ですが、同時に持て余している頭脳や体力を、適切に使わせてあげられる暮らし方も考えたいです。
そこを見落とすと、根本的な解決になりませんので、また新たな困る行動として出やすくなります。
まずは以下のことから見直してみましょう。
- お散歩の時間、回数、内容
- 採食エンリッチメント
- 鼻を使う遊び
- 飼い主さんとの遊び、触れ合い
お散歩の時間が短すぎる、たまにしかお散歩に行っていない、におい嗅ぎを止めてばかり。
このような場合は、満足したお散歩になりにくいです。しっかりにおいを嗅いでもらって、時間や回数もできる範囲で増やしてみてください。
増やすといっても、毎日続けられる量で構いません。今日だけ1時間半行って、明日は行かないのなら、毎日30分の方がいいです。
お休みの日は、いつもより多く行ってあげられたり、車に乗ってのお出かけもしやすいですね。
採食エンリッチメントは、その動物本来の食べ方ができるように、工夫することです。
犬の場合は?
においを探して辿っていき、見つけて仕留めて食べる、ですね。
お家では、お部屋にフードやオヤツを直接隠したり、知育玩具に入れてから隠すこともできます。
知育玩具に入れてあげると、見つけてからも、食べるまでに、噛んだり転がしたりと格闘します。
すぐに食べられないのがストレスになって可哀想ではなくて、それが犬にとっては達成感にもつながり楽しいのです。
鼻を使う遊びは、採食エンリッチメントで食べ物を探すことも鼻を使っていますし、ノーズワークもおすすめです。
複数の紙コップを伏せて置いて、どれか1つにオヤツを隠して当てるゲームや、両手をグーにしてどちら1つにオヤツを握り込んでいて、それを当ててもらうのも鼻を使える簡単な遊びです。
飼い主さんとの遊びは、引っ張りっこと、パペットでのお友達ごっこ、鬼ごっこや隠れんぼも楽しいです。
触れ合いは、ソフトにゆっくり手を動かしてあげる方がリラックスします。寝かしつけができるほど、上手に撫でてあげられたら名人級です!
いかがでしたでしょうか?
今日から始められることが、たくさんあると思います。まずは1つから、取り入れてみてくださいね。
心も身体も満足して、一緒にリラックスした暮らしができる子が増えますように。