困ったときの頼みの綱は、事前の準備が必要〜犬と私157〜
犬が吠えたらどうすれば良い?
犬が噛んだらどうすれば良い?
困った時にどのように対応すれば良いのか
対応方法を知りたい気持ち、ありますよね。
もちろん、目の前の困った行動に対して
どのように飼い主さんが反応するかで
今後の犬の行動が変わってきますから、
どう対応するか?は大切です。
でもトレーナーは、それ以上に
困った行動が出ないようにする
困っていない時の対応を大切にしています。
困った時(いざという時)の対応のみに、集中しすぎると…
困った時(いざという時)のみの対応だとしたら…
例えば、
お散歩中に他の犬を見て吠える場合に
オヤツをあげて、気を逸らせる方法があります。
このオヤツをあげて気を逸らせることは
悪い訳ではありませんが
もし、お散歩中にオヤツをあげるのが
他の犬がいる時だけ…
吠えた時だけであったとしたら
どうでしょうか?
オヤツが出る=他の犬がいる
という状況を繰り返し学習し、
オヤツを見ることで
イライラしたり、興奮したり…
といったことになる場合もあります。
人の場合も同じではないでしょうか?
普段から会話をして、良い関係が築けているからこそ
困った時に、話し合いができたり
例え意見が違っても険悪なまま終わる…
ではなくて、
どこか落とし所を見つけようと
互いに歩み寄ろうと努力すると思います。
でも、普段から話もしない。
何か問題があった時だけ話をする…
という関係になってしまっていると、
会話をする時のほとんどが
苦情や文句、批判になりがちで
その人が話しかけてくる=また嫌なこと、
面倒な話を持ってきた…と
身構えるように、ならないでしょうか?
困っていない時の対応を大切にしてみましょう
困っていない時の対応9で、困った時(いざという時)1の割合くらいで…
お散歩中、何もなくても声をかけて
オヤツをあげるようにしたり、
ついて来てね!の合図を練習したりできていれば、
いざという時(他の犬を見かけたら)
声をかけてオヤツをあげたり、
そのまま道を変えて、離れることも
スムーズに行きやすいです。
いざという時に使える【ついて来てね】の
合図を困っていない時に繰り返し練習して
いざという時に使えるように準備をしておく…
という訳です。
大事なのは事前の準備、普段の関係です。
困っていない時こそ積極的に関わって
飼い主さんが困らない行動を
伸ばしてあげて欲しいと思います。