犬と私 40 叱られて分かること
たんぽぽドッグスクールでは、叱らないしつけを推奨しています。
しかし、「叱らないと分からない」というご意見があるのも知っています。
そこで今日は、犬が叱られたとしたら、何を理解するのか?を考えてみたいと思います。
誰かを叱るとき、それはその行為を「して欲しくない」からですね。
吠えてほしくない
噛んでほしくない
飛びついてほしくない
それゆえに叱るのですが、そこで叱られた犬は、この行為が悪かったんだな…と行動を改めるか?というと、なかなか難しいと思います。
この行動は叱られるからやめておこう…となったとしても、
叱った人のことが怖い、不信感を抱く
叱られた状況にあるものが、恐怖や不安感と結びつく
叱る人がいない時には、叱られる行動をする
萎縮する
自発的な行動が減る(※学習性無力感)
など、問題がこじれることも多々あります。
学習性無力感とは、長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象である。
なぜ罰されるのか分からない(つまり非随伴的な)刺激が与えられる環境によって、「何をやっても無駄だ」という認知を形成した場合に、学習に基づく無力感が生じ、それはうつ病に類似した症状を呈する。Wikipedaより
そして、「して欲しくないこと」があるというのは、反対に「して欲しいこと」があるということでもあります。
その「して欲しいこと」は、叱ることでは伝わりませんし、
よく言われる飴と鞭で、叱って、良いことができたら褒める方法も
叱った時点で、先ほどあげたような問題が出る可能性を考えると、鞭は使わない方が良いです。
その後にいくら褒めても、最初から叱られずに褒められた場合と同じようにはいかない…というのは、
過去に長らく飴と鞭でしつけ、トレーニングをしていた私はよく分かります。
子どものしつけでも、注意する時に、〇〇をやめなさい!ではなく、〇〇しましょう。と伝えた方が良いと言われています。
まさしくその通りで、
うるさい!と叱るより、静かにしてね、と伝える方が伝わりやすく、何より子どもを萎縮させません。
うるさく 元気に騒ぐのは若い犬も子どもも同じです。
まずはその前提を受け入れてから、必要な時には静かにできるように、教え導いていくのが飼い主、親としての役目です。
私も日々忍耐と根気を鍛えられながら、過ごしています。
疲れた時は早めに自分を癒すことも忘れずに。
美味しいおやつタイムや、録画したドラマを見たり、友人と話したりで、なんとかやっています。
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犬にやさしいしつけが広まりますように。
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