失敗を待たないで成功を探す〜犬と私644〜
叱ってだめなことを教えようと考えたら、まずは犬が失敗することを待たなくてはいけなくなります。
机に手をかけるのをやめさせたい場合も、手をかけるのを待って、手をかけたらコラ!と叱る。
あえて美味しい匂いのするものを机の上に置き、手をかけやすくして、いざ犬が手をかけたら叱る…なんてことも、するかもしれません。
一見、この方法で、机に手をかけてはダメなことを覚えてくれそうですが、人の目を盗んで手をかけることを覚える方が多い気がします。
車の運転でも、速度取り締まりのカメラがあるところだけ、ブレーキを踏んでスピードを落とし、その場所を通り過ぎたら途端にアクセルを踏み込んで飛ばしていく…
このような光景はあるあるですね。
叱って教えようと思ったら、常に見張っておかないといけなくなります。
そして叱る人がいない時を狙うようになるので、盗み食いも発生しやすくなります。
では、どうしたらいいでしょう?
失敗しにくい環境を作ってあげること(机に食べ物を置きっぱなしにしない)、成功を探すことです。
ここでの成功とは?
机があって手をかけようと思ったらかけられる環境で、手をかける以外の行動をしている、です。
例えば、歩いている、おすわりしている、床で伏せている、おもちゃで遊んでいる、ハウスに入っている、人の足元で立ち止まっている…など、困らない行動は全て成功=褒めるポイントです。
このような成功を見逃して、机に手をかけた時にリアクション(おりなさい!)を取ったとしたら…
手をかけることを褒められたのと同じくらい、犬には印象に残ってしまって、手をかける頻度が上がることでしょう。
最後には机に飛び乗ってまで、見せてくれるかもしれません💦
失敗(困った行動)探しをして注意していると、注意する側もどんどんイライラして荒んでしまいます。
成功(してほしい行動)探しをして褒めていると、心が穏やかになりますます可愛く賢く思えてきます。
双方にとって、どちらが良いかは明確ですね。