思春期?わがまま?~犬と私845~
生後7ヵ月から思春期に入りはじめ、1歳になるころには子犬のころとは様子が違ってきたと思われる飼い主さんが多いです。
今までできていたことができなくなる、嫌がることが増える、興奮、過剰反応が増えるなど、手を焼くと思われることもあるかもしれません。
ここで叱って、犬と戦いにならないことが大切なのは、いつもお伝えしているとおりです。
しかし、叱らないことは、甘やかしたり、人がなんでも言うことを聞くわけではないことも同時に理解してください。
よく毅然とした態度で接するように言われますが、それはリーダーやボスとして力を示すような形ではなく、少々騒いでもママやパパは動じませんよ!という淡々とした態度ということです。
ダメなものはダメだとしっかり止めていく。
また、分かっているのにしなくなっても、することはしようね、とさっと対応することも大事です。
例えば、子犬の頃はすんなり入ってくれていたハウスに、入らない!という時。
オヤツを見せてもダメ、どうしようか見つめ合って時間ばかり過ぎていく・・・これはよくありません。
入るのを渋れば渋るほど、入らなくて済む時間が引き延ばされ、また、手を変え品を変え美味しいオヤツが出てくるなら、余計に入らない方が良いことがあると学習するからです。
これは入る気はないなという時は、抱っこや身体に触れて誘導して、入口まで連れてきてしまいます(叱らずに、はいはい行くよ~という感じです)
多くのワンちゃんは入口まで来たら、あっさり入ってくれます(元々は好きで入ってくれる下地がある場合です)
入らないことに押し問答をして、良いことを起こしてしまうより、ハウスはハウスだよ~とあっさり対応した方が、すぐにすんなり入ってくれていた頃に戻ります。
どんどん問題が拗れている気がする・・・という時は、新たにワンちゃんがその問題の行動をしたくなるメリットを与えていないかを確認してみてくださいね。
止めたり、連れて行ったりしたくても、触ろうとすると咬んでくるのです・・・という場合は、別問題です。
飼い主さんとの関係性を見直し、必要な取り組みをトレーナーさんにぜひ教えてもらって下さい。