犬と私 108 しつけに対する当たり前が変わるように
猫のポッちゃんが、昨日からほとんど食べなくなってきました。
今日にはお水も自力で飲んだり、飲まなかったりで、スポイトやシリンジであげています。
これまでに何度も長くはないと覚悟をしてきましたが、本当にお別れが近いようです。
ブログにポッちゃんの様子を書くことで、たくさんの方に気にかけて頂いて、力をもらっています。
いつもありがとうございます。
そんな沈みがちになりそうな状態の中、久しぶりにショッキングな出来事を目にしてしまいました。
車で移動中、前方にワンちゃん連れの方が。
歩道を歩くその子は、車道を走る車に向かって飛びかかっていきました。
それをリードで強く引き戻した飼い主さんが、次に手を上に振りかざしたので、まさか…と思っていると、叩いてしまいました。
叩かれたその子は、キャインキャイン鳴きながらも、ぐいぐいリードを引っ張って前に進んでいます。
その後ろには不機嫌そうな顔…
その横を車で追い越しながら、とても複雑な気持ちになってしまいました。
そもそも、なぜ車に飛びかかろうとしたのかな?
叩かれて、問題は解決したのだろうか…
いや、解決どころか、車だけでなく、リード、お散歩、人の手、飼い主さんの存在、その時にあった様々な環境に対して負の印象がついてしまったかもしれない。
飼い主さんもきっと普段は可愛がっているけれど、「しつけ」となると叱ること、叩くことで教える方法しか知らないのかもしれない。
人が怒っている様子を見せつけられると、周りにも衝撃が走るものだな…
など、ぐるぐると思い描きながら、その後の運転をしました。
その飼い主さんに対してどうこう言いたいというより、世の中の当たり前になっている「しつけ」や「トレーニング」の方法、
ワンちゃんとの「暮らし方」、「接し方」が、まだまだ人が上に立つとか、口で言って分からないので時に体罰も必要と言ったものではなく、
「相手を尊重した優しい接し方」が、当たり前となるように。
上に立とうとしなくても、叱らなくても、お互いに楽しく暮らしやすくすることはできますよ、と言うことがみんなの当たり前になるように、
もっとトレーナーとして頑張らないといけないな、と思った出来事でした。