しつけのイメージを考える〜犬と私381〜
「しつけ」という言葉を聞くと、可哀想…うちは小型犬だから必要ない、雑種だから必要ない…なんて言われたりします。
これは「しつけ」という言葉の意味づけが、人それぞれで違っているからだと思います。
まず、可哀想って思うのはしつけ=叱るからではないでしょうか?他にも厳しくするというイメージもありそうです。
人が感情的に怒ったり、驚かせたり、体罰を与えたりすることが、しつけに含まれるのであれば、可哀想と言われるのも分かります。
私の考える犬のしつけは、人と一緒に暮らす、人間社会で生きていく中でのルールを教えたり、犬と人がお互いに折り合いをつけて上手く暮らせるために行う暮らしの在り方全てを含みます。
また、犬が目にする、経験する様々なものに慣れ親しみ、余分な負担がかからないようにするための社会化も含みます。
これらを行うには、怖がらせたり、罰したりしなくても可能です。ですから、可哀想や厳しいイメージとは反対かと思います。
むしろ、楽しい、やってて良かった!になるようです(レッスンを受けて下さる飼い主さん談)
次に小型犬だからしつけは要らないという話ですが、身体が小さいから、人がなんとでもできる事が多いので、こう言われることが多いようです。
他にも、良いところの犬でも何でもないから、しつけは要らない。(本当にこう言われるのです💦)
これは、お金や時間をそんなにかける価値がない…という思いが暗にあるようですが…
これらの言葉も、先程のしつけの定義で考えると、その子が人間社会の中でより穏やかに暮らし、飼い主さんとの関係も良好なことを望むのであれば、身体の大きさも犬種も関係ないですね。
何も知らなくても、なんとなく暮らせるのが、犬なのかもしれません。人に合わせてくれる能力が高いため、いろいろと人に譲ってくれていたりします。
しかし、せっかく一緒に暮らすなら、もっと犬のこと、うちの子の気持ちが分かってあげられたらいいですよね。
人と犬。種が違いますから、誤解や勘違いも生まれやすいです。
しつけは犬を幸せにするためのもの。
そんなイメージが広がるといいなと思います。