なれてもらうには〜犬と私683〜
社会化として行う様々なトレーニングは、いろいろな人や物に慣れて(馴れて)もらうことです。
慣れるとは?その状態に長く置かれたり、たびたびそれを経験したりして、違和感がなくなる。通常のこととして受け入れられるようになる。
馴れるとは?動物が、人間に対して、警戒心などを抱かなくなる。
特別視せずにスルーできる状態が、犬がその刺激によく慣れた(馴れた)とも言えますね。
警戒や不安、緊張がある場合は、その対象から目を離すこともできないでしょう(相手から何をされるか分からないので目を離せない)
怖いのに見たくなるオバケのように…
気にも留められなくなるのは、寂しいようですが、それだけ安心している信じられる関係であるとも言えます。
様々なものに慣れてほしい時。
犬の感情は先程の「安心感や信頼感」で満たされていてほしいものです。
そうなるには、強制的にならすという方法は逆効果です。
苦手な蛇、虫、おばけ?(皆さんの苦手なものを思い浮かべてください)を目の前にして、発狂しない、逃げない、攻撃しない、騒がない。
そして、冷静に振る舞うことを求められたらいかがですか?
さらにその苦手なものが、どんどん近づいてくる状況であったら?
その時に逃げたらダメ!静かに!と叱られても、慣れることはなく、余計にパニックになりそうです(きっと、叱ってきた人のことも苦手になりますね)
自分ごととしてイメージできると、犬の社会化もさらに丁寧に、親切にできることがあると分かってきます。