犬がお腹を見せたら~犬と私819~
犬がお腹を見せたので撫でてほしいのだと思って撫でたら、咬まれた!
このようなケースをお聞きすることがあります。
お腹を見せるポーズは服従していると言われたりもしますが、本当のところはどうなのでしょうか?
いつもボディランゲージを見ることが大切だとお話しています。
しかし、特定のボディランゲージをしたからと言って、毎回、同じ意味や犬の気持ちである訳ではないということを知っておきましょう。
私たちも「おはようございます!」という挨拶1つとっても、心のうちは相手により、その時の状況により違いますね。これは犬も同じです。
撫でて~とウェルカムなお腹を見せる仕草もあれば、不安でいっぱいでもうやめて~な気持ちのお腹を見せることもあります。
不安な方のお腹を撫でたら、ワンちゃんからしたら不安の限界を迎えて、身を守るための攻撃が出る・・・それもあり得ます。
昔、怒ったように牙を見せる子がいました。
通常なら警告!それ以上近寄ったらどうなるか分かってるだろうな!のメッセージや、不安でいっぱいの表情であるのですが、なんとこの子の場合はうれしい笑顔の表情だったのです。
どこかのタイミングで、この表情をすることで人が興味を持ってくれると学習したようでした。
このように育ってきた中での経験、学習により、ボディランゲージの意味が変わってくることもあります。
これは特殊な例でしたが、やはり基本の意味を知っておいてあとはうちの子の観察から読み取れるようになってくると思います。
うちの子のボディランゲージが分かってくると、うちの子の新たな一面を知ったり、またワンちゃんが飼い主さんを見る目も変わりますよ。誰だって気持ちを分かってくれるのは嬉しいですものね。