3mリードのお散歩〜犬と私153〜
昨日はお散歩トレーニングでした。
皆さんで歩きながら、人・犬・場所、様々な環境への社会化を促し
お悩みの行動を改善するための対応を練習します。
吠えて吠えて大変になるかもしれない…とご心配される飼い主さんもおられますが、
いつものお散歩とは違う環境ですので、早い段階で落ち着きやすいです。
例えば他の犬に吠えてしまう場合。
いつものお散歩であれば、相手とすれ違うのは短時間のことですから、興奮したままで終わってしまいます。
しかしお散歩トレーニングであれば、その後も一緒に歩くことになりますので、
別に相手がいても何もなかった!大丈夫だった!という経験を積むことができます。
飼い主さんも対応するポイントやタイミングのアドバイスを受けながら、繰り返し練習できます。
お散歩では3mのリードをお勧めしています。
3mも長さがあると自由に動ける範囲が広がるので、危ないのではと思われるかもしれません。
しかし3m全部を伸ばしっぱなしで歩いているのではなく、必要な時に伸ばしてあげられる余裕を作っていると考えてください。
例えば、無用な争いを避けるために、犬同士ですれ違うときは弧を描くように膨らんですれ違ったり、
真っ直ぐではなくカーブしながら相手に近づくボディーランゲージがあります。
私たちも向こう側から近づいてくる人が、自分に対してまっすぐ一目散にきたとしたら、身構えてしまいますよね。
犬たちもその感覚は同じですので、マナーよく、トラブルにならないようにすれ違いたい、交流したいと思ったら、まっすぐ歩くのではなくて、膨らんだように歩きたいのです。
下記の図の、赤い点線の矢印ではなく、緑のカーブした矢印の動きで歩きたいわけです。
そのような時によくある1mちょっとの長さのリードであれば、動ける範囲が限られていますので、なかなか思うようにボディーランゲージが出せません。
もし今は短いリードしかない、3mリードは上手く使えないという方は、相手とすれ違うときの歩き方を弧を描くようにしてみましょう。
そうすることで、犬の緊張感や興奮の度合いを少しでも和らげてあげられるはずです。
ぜひお試し下さい。
楽しいお散歩ができますように!