やさしく話しかけよう〜犬と私402〜
オスワリやマテなど犬に合図を出すときに、飼い主さんの声の大きさやトーンは、普段どのようなものになっているでしょうか?
オスワリ!!
マ・テ!!
つい力が入って声を張り上げてしまっているなら、次からはやさしく普段の話し声の大きさで合図を出してみませんか?
なかなか言うことを聞いてくれないときに、ついつい声を張り上げたくなります。しかし、大きな声で威圧的になればなるほど、それが双方にとって当たり前になります。
そうなると、言う方も疲れますし、言われる犬も飼い主さんの声を聞き流すようになるか、威圧感から逃れるために言うことをきくということになりがちです。
人と人の会話のように「ちょっと待ってね」「はい、待ってるね」と意思疎通ができればいいわけですから、そこに大きな声も威圧感も必要ありません。
案外、普段より小さめの声の方が、なになに?と耳をすまして聞いてくれたりするものです。
喧嘩をしてギャーギャー騒いでいる子どもに、コラ!何してるの!とこちらも大きな声で向かっていくと、ますますヒートアップして収拾がつかなくなります。
反対に、冷静に「どうしたの?」と聞いてみると、こちらの落ち着きにつられるのか、子どももだんだん落ち着いて話してくれます。
犬もコラ!と叱るとウーッと唸ったり身構えられたりしますが、こちらがリラックスして向き合うと、警戒する必要がないので、トラブルになりにくいです。
私もたちにも感情のアップダウンがありますので、常に平常心はとても難しいのですが、なるべく落ち着いてやさしく、穏やかに接することができれば、犬も穏やかに育っていきます。
この接し方は、人と犬、双方にとって穏やかな暮らしができることに繋がりますので、ぜひチャレンジしてみていただきたいです。