出会ったことを忘れない?〜犬と私592〜
犬は昔会った人や犬のことをよく覚えています。それが久しぶりの再会であったとしても。
特に子犬の頃に遊んだ犬同士は、成犬になって再会しても遊ぶことが多いようです。
その子が成犬になって、あまり他の子と遊ばなくなったり、はたまた、他犬に攻撃的になることもあるような場合でも、昔の顔馴染みの犬には違うようです。
再会してはじめは警戒していたのに、匂いを嗅いだら瞬時に思い出して態度が変わることもあります。
人は犬同士遊んでほしい、お友達がほしいと思いますが、犬自身はそうでもなかったりして、たまたま気が合えば遊ぶけれど、無理に遊びたいわけではない、という子も多いです。
それよりもトラブルのない平和な交流を望むことが多い様子。
であるならば、犬同士が遊べることだけを目的にはしないで、犬社会に馴染むことを目的にするのも良さそうですね。
他犬がいても、自分の平常心を保っていられるのであれば十分かと思います。
もしうちの子が、遊べるお友達ができやすい子犬であるのなら、もちろんお出かけやパピーパーティーを通じて、社会化を進め、気の合うお友達もできると嬉しいですね。
うちの子、子犬期を過ぎている…という場合も、一生社会化の継続は必要です。
慣れていたものも、見たり触れ合ったりしないことが続けば、また不安を呼び起こす対象になることもあるからです。
人も長い間、誰とも話さずに過ごしていたら、いざ話そうと思っても言葉が出てこない、何を話したらいいか、どう振る舞えばいいのか戸惑うはずです。
犬の場合も同じで、他犬を見慣れておく、挨拶する相手がいる、気の合う子とは遊んだりするといった社会的な活動が継続されていないと、どう振る舞えば良いのか分からなくなります。
お散歩にしっかり行って、たまにはお出かけも楽しんでいれば、外の世界や他犬が急に怖くなることもないでしょう。(トラウマのようなことがない限り)
あるのが当たり前、いるのが当たり前、そしてそれらが自分を脅かさない、安心できるものであるという経験が継続して必要です。
もしどこかで気の合う子が見つかったら、ぜひ飼い主さん同士、連絡先を交換して、その後も一緒にお散歩をしたり遊ばせてあげるなど、機会を作っていただけたらと思います。
もちろん、見つからなくても大丈夫🙆♀️
犬は飼い主さんと一緒にいられることが1番ですから、家族でのお散歩、お出かけを楽しんでくださいね。