お手入れで犬と戦わない〜犬と私652〜

お手入れで犬と戦わない〜犬と私652〜

犬と戦うことになりやすいのは、犬が嫌がりやすいことで、なおかつ人が犬に対してしなければいけない時です。

例えば、ブラッシング、首輪やハーネスの付け外し、お散歩後の足拭き、歯磨き、爪切り・・・身体に触れて行うことで、じっとしてもらう必要があることです。

犬にはこれら人がする行為の必要性を理解できません。

たとえば、歯周病になるから毎日歯を磨いてもらわなくちゃ!と思う犬はいませんね。

もちろん、歯磨きを好きにすることはトレーニングにより可能です。

その場合も、犬の考えとしては、病気の予防になるから歯を磨いてもらうのではありません。

歯磨きが犬にとっての良いことと結びついて学習されているので、歯を磨かれることを受け入れてくれます。

昨日の甘噛みの記事と同様に、このお手入れ関係の対応を間違って戦いになってしまっていると、関係が拗れてしまいます。

無理やり行う、押さえつけて行う、叱りながら行う、ジタバタさせたまま何とか終わらせる・・・も成長に伴ってなんとかできなくなりがちです。

犬も我慢の限界、自己主張も出てきます。出てきた行動が咬みつきであれば、途端に触れない関係となってしまいます。

何か身体に触れることをする時には、毎回オヤツをあげながら行うことで、予防と慣れる練習にもなります。

ブラシをかける、リードをつける、足拭きをする、何かするたびにオヤツを用意するのが面倒に思うかもしれませんが、この最初の取り組みは、その後の10数年の犬生にずっと活かされていきます。

  1. はじめは食べながら行う
  2. 少し行ってすぐにオヤツをあげる、の繰り返しで行う
  3. オヤツをあげるまでの時間を延ばしていく

このステップで練習を進めます。ステップアップするタイミングは、人がする行為を全く意に介さないようになってからです。

オヤツを食べながらブラッシングをして、全身どこをかけても全く気にしていないね!(オヤツに集中していて、足をジタバタしたり、振り返ったりもしない状態)となってから、次のステップに進みます。

進め方はゆっくり丁寧にで大丈夫です。毎日のことですから、犬もルーティンになってどんどん慣れて協力的になってくれます。

じっとして!待って待って!と口から出るようなときは犬と戦っています。静かにいいこね~と言いながら進められるように、まずは最初のステップからやってみましょう。

 

 

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