三つ子の魂百まで~犬と私762~
今年もあと1日です。
長期休みの時期は、新しく犬を迎える方が多いです。今から犬を迎えようか考えている方、また迎えた方に知って頂きたいことをしばらくの間、ブログのテーマにしたいと思います。
犬にかけられる時間と心の余裕がありますか?
まず最初にお伝えしたいことは、可愛いワンちゃんたちとの暮らしは、楽しく癒されることばかりではないという現実です。
大変なこともありながらも、手をかけ、目をかけ、時間、お金もかかります。
特に3歳になる頃までは、子犬から思春期の大事な時期にあたりますので、十分に関わってあげたいです。
最初の1年で人間で言うと16歳くらいまで成長します。乳幼児、幼稚園、小学生、中学生、高校生時代をたったの1年で一気に駆け抜けるのですから、成長はどんどん進み、その間に経験させてあげたいこと、良い学習もたくさんしてもらいたいです。
また、1歳~3歳くらいまでもまだまだ思春期です。
身体は大人になりましたが、心はまだ不安定で過敏な時期です。
大人ぶっていても中身はまだまだ子どもですから、飼い主さんのサポート、継続した社会化やトレーニングが必要です。
当スクールでも3歳までに、課題はクリアしていきましょうとお伝えしています。
しつけは焦る必要はありませんが、出てくる課題(犬が緊張、警戒、不安を感じるものを緩和すること。また、それらの感情から引き起こされる問題行動の芽を摘んでおくこと)には、その都度早めに手を打っておいた方が良いことには間違いありません。
急に怒るようになった、咬むようになったということは、病気で痛みを感じているなど身体面の理由以外ではなかなかありません。
小さな芽、サインはずっと出ていて、それに気づかれず対処されないまま来ていたことが、大きなサイン(問題行動)に繋がります。
仕事などで、どうしても犬と向き合う時間が短くなってしまう場合は、ペットシッターさん、犬の幼稚園などの手も借りて、充実した生活(刺激、経験、学習の多い生活)を送らせてあげましょう。
刺激不足、経験不足、学習の機会不足は、犬に退屈を感じさせるだけでなく、不安や緊張、警戒をしやすい子になることもあります。本来持って生まれた性格も影響しますが、育った環境の影響はとても大きいです。
三つ子の魂百までは犬にも通じます。
犬を迎えるなら、犬に癒されたい!という考えの前に、犬に楽しい暮らしを提供したい!幸せにしてあげたい!を優先してほしいと思います。