性格の変化とサポート~犬と私797~
子犬のやんちゃな時期、思春期の敏感期、そして体も心も成長した時期・・・
その時々でワンちゃんの行動から見える性格が、全く違うように見えるケースがあります。
1歳を過ぎて急に大人しくなった。
3歳あたりから落ち着いて、一緒に暮らしやすくなった。
5歳でも子犬のころと変わらない。
個性と経験による学習の結果で、それぞれに違ってきます。
持って生まれた性格はそう大きくは変えられません。しかし、その性格だけで決まるのではなく、その後の生活環境、経験してきたことの影響もとても大きいです。
例えば、人が好きか?人が苦手か?
これは、人と関わる中で人に愛着や好意を持てるかどうか?
それとも、嫌なことをする存在だと認識するかどうか?で決まってきます。
「人がどう接したか?」に大きく影響を受けているのですね。
そこにプラスして、同じ出来事があっても、全く気にしない子と敏感に反応する子がいます。
それは持って生まれた性格が大きく影響しているようです。もしくは、それまでのネガティブな経験から学習して※、未然に回避するために敏感に反応するようになっていることもあります。
(※例えば、前に似たような状況でえらい目にあったので、今目の前の状況も同じことが起こりそうだから避けようなど)
ここでお伝えしたいことは2点です。
持って生まれた変えられない性格があったとしても、それを良い方向へと伸ばすように導くことが大切であるということ。
そして、常に暮らしの中で経験し学習は進んでいます。
その学習が犬にとって(人にとってもお互いに)良い学習となるように調整することも上記と同じくらい重要です。
性格を丸っきり変えることは難しいですが、学習は何歳になってもできます。
学習によって、マイナス面を和らげたり、プラス面をさらに伸ばすことは可能です。
そして日々の新しい学習(暮らし)の中で、マイナスの学習を減らす努力をして、プラスになるように導いていくのが人ができるサポートになります。