勉強より大切なこと〜犬と私248〜
しつけ教室に参加する
トレーナーに相談する、という時に
「今ある悩みを改善したい」
「良い子に育てたい」
といった思いが飼い主さんにはあると思います。
その為にできる事として、
トレーナーとしてお伝えするのは
【良い子のマナーであるオスワリ・マテ】や
【問題行動の改善方法】だけではないのです。
実はそれ以上に大切な考え方や
取り組みたい事があります。
それは子育てで親が求められるような事と
同じで、勉強だけが大事な訳ではない。
【それよりも、食事、家の快適さ、生活習慣
家族の仲の良さ、遊びの方がもっと大事!】
ということが、犬も同じなのですね。
1つ1つが整うことで、大きな力になる
子犬から老犬まで、飼い主さんに知って欲しいこと
まずは、当スクールが考えている犬育てに
おけるステップをご紹介します。
- 生活の基盤を整える、動物福祉に則った暮らしの実現
- 良いコミュニケーション、しつけ、学習、社会化の実践
- 問題行動改善、深い絆の構築、幸せな共生
- 動物(犬)社会と人間社会の向上
- 地域、市、県、国、世界の幸せに繋がる
ピラミッド型で考えると、1が全ての土台で
1番下にあります。
5の壮大な夢はピラミッドの頂点です。
しつけやトレーニングをしようと思われたら
2番や3番の問題行動の改善に目が行きますが
その前に土台の1番があることに注目していただきたいです。
1番の生活の基盤を整える、
動物福祉に則った暮らしというのは
犬の食生活、住環境、お散歩の内容、遊びなど
幅広く、犬が安全・安心・快適・充実している
暮らしであるかを見ていきます。
その為には犬のことを知らないと
何が好きで、何が快適なのか
どんなものを求めているのか?
も分かりませんので
犬の生態や行動を学ぶことも入ってきます。
そして、飼い主さんの犬に対する気持ち
犬をどう見ているか?どう接しているか?
も、大きく犬に影響しますので今一度
考えていきたい事柄です。
子どもは一見、良い子だけれど
実はいつも、親の顔色を伺っている…
というのは悲しいですね。
犬の場合も、飼い主さんの顔色を伺って
良い子にしているという関係では
犬は安心・安全・快適・充実しているとは言えません。
犬と暮らし始めたら何からするといいのか?
土台の1番の充実を目指しながら
並行して少しずつ2番に取り組んでいかれると良いです。
すでにお悩みの行動がある場合も、
先に1番を見直した方が、近道なんてこともよくあります。
1番と2番に取り組んだ結果、
3番の問題行動が自然と改善されていて
飼い主さんとの絆も深まり
お互いに幸せに暮らしている状態になることも。
まずは、ご自分とうちの子から。
そこが変わることで、家族、お友達、近所の人
と少しずつ良い影響の輪が広がり
4番の動物・人間社会の向上や
5番の地域〜世界までの幸せに繋がっていくと信じています。
1人1人が目の前の命と向き合い
幸せにすることで、
辛い現実に置かれてしまう動物をも
減らしていけるはずです。
一緒に頑張りましょう!