命をプレゼントにしない~犬と私629~
犬を迎える前に、本を読んだりと犬について学ぶ方は多いと思います。
迎える前に知っておきたい知識を学ぶ講座なども開講されていますので、受講されることはオススメです。
何も学ばなくても飼うことができる犬やその他のペットたちですが、
- はじめから知っていればそもそも飼うことはなかったのに・・・
- 最初からトレーナーさんに見てもらえていたのに・・・
- こんな大変なことになるなんて・・・
と後悔をする方がたくさんおられるのを見てきました。
そうなっては、お互いに不幸です。
迎える命を大切に、幸せに育てるためにも、学んでから迎える。迎えてからも学び続けることが当たり前になってほしいと思います。
自分で望んで迎えても、このような後悔がよくあるわけですから、プレゼントに命を選ばないようにお願いしたいです。
子どもへのプレゼントなら、いくらお子さんがお世話をすると言っても、責任は親御さんにあります。
また、高齢で一人寂しく暮らす実家の母や父にプレゼント!も危険です。
目の前の命が可愛いのは確かですが、癒しになる前に、手を焼いて悩みの種になるケースがとても多いです。
また、物理的に元気な犬の体力についていけない、犬のニーズを満たしてあげられるだけのお世話ができないケースもよくあります。
プレゼントではなく、本人が犬と暮らすことを望んでいるのであれば、それを近くでサポートできる体制であるかをまずは考えてみましょう。
場合によっては毎日通って、お散歩に連れて行ってあげないといけないかもしれませんし、社会化、しつけの面でもサポートが必要なことも多いです。
また、迎える前にお部屋の片づけ、環境を整えるお手伝いから必要な場合も多いです。
様々なものに子犬がアクセスできる環境になっていて、いたずらに困っているというお悩みはとても多いです。
では、子犬の生活スペースを片づけましょうとなっても、そう簡単にお一人でできるものではなかったりもします(時に片づけは若くても大変な労力が要ります)
高齢だから、一人暮らしだから、犬を迎えるのは諦めましょうというわけではなく、迎えてからの生活をよくシミュレーションして、周りのサポートも準備した上で迎えて頂きたいと思います。
犬も人もお互いに幸せに暮らせるご家庭が増えることを願っています。